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厚木基地飛行差し止め判決について(前編)

どうもお久しぶりです。
クマです。

やっとブログを更新できる時間的余裕&タイミングネタが挙がってきたので,更新したいと思います。

厚木基地騒音訴訟 夜間飛行差し止め認める

ネットニュースでやたらと流れていますが,いままでの裁判所の判断と何が違うのか?

地裁のくせにいままでの最高裁判決の結論と対立する判決を出せるのか?が正直わかりにくいと思います。

そこで今回はいままでの判決の関係性について書いてみたいと思います。


1,厚木騒音訴訟について

厚木基地訴訟は,周辺住民が厚木基地を使用する在日米軍及び海上自衛隊の航空機の離発着の差止め及び騒音被害等に対する損害賠償を求める数々の訴訟の事を指します。今回のを含め4度起こされているようです。

2,訴訟経過大和市公開のPDFを参照)

①第一次訴訟
昭和57年10月20日 横浜地方裁判所判決(第一審)
昭和61年4月9日 東京高等裁判所判決(控訴審)
平成5年2月25日 最高裁判所判決(上告審)
平成7年12月26日 東京高等裁判所判決(差戻審)

②第二次訴訟
平成4年12月21日 横浜地方裁判所判決(第一審)
平成11年7月23日 東京高等裁判所判決(控訴審)

③第三次訴訟
平成14年10月16日 横浜地方裁判所判決(第一審)
平成18年7月13日 東京高等裁判所判決(控訴審)
※上記高裁判決については参考PDF以外に存在が確認できませんでした。

④第四次訴訟
平成26年5月21日 横浜地方裁判所判決(第一審)←NEW!

3,平成5年2月25日最高裁判所判決はいったい何をいったのか?

上記訴訟経過をみると,意外にも最高裁判決が出たのは一度だけ。
そして,この最高裁判決,実は自衛隊機及び米軍機に対する飛行差止めが一切できないという判決はしていません。

ではなんなのか?
第1次及び第2次訴訟については,国を相手に民事訴訟を提起したという事件なのです。
裁判はただ裁判を起こせばいいというわけではなく,法令に則った提起をしないと裁判所に門前払いを食らいます。
裁判は,大まかに分けると刑事訴訟,民事訴訟,行政訴訟というように分けられており,裁判はこれらの区分にわけて起こす必要があります。
そして,「この事件(自衛隊機の差止め)は行政訴訟だから民事訴訟でやるのはダメです!」といったのが上記最高裁判決なのです。

さらに,米軍機の差止めに関しては「国は米軍機の運用に影響を及ぼせる立場にないから国を訴えてもダメです!」と判示したに過ぎません。

したがって,
①国に対して,自衛隊機の差止めを行政訴訟で求めること
②アメリカに対して,米軍機の差止めを民事訴訟で求めること
は可能である余地が出てきます。

※第三次訴訟については飛行差し止めを求めていないので,そもそも問題となっていません。

4,今回(第四次訴訟)はどうなのか?

まだ,判決文を入手できていないので,詳しいことはわかりませんが,上記①パターンで訴訟を行ったものと推認されます。

したがって,今回の横浜地裁の判決は最高裁判所の判断になんら反するものでもないことがわかります。

また,これら訴訟において騒音被害に対する損害賠償は認められている(=騒音発生は違法行為であると認められているということ)ということからすれば,騒音被害を発生させている飛行を差し止めるというのはごく自然な結論ということになります。

ただ,当然飛行をさせなければならない必要性は高いので,後に最高裁判所が新しい判断を出すことにはなるでしょう。

4,結論

以上,簡単に説明してみましたが,結論の妥当性は別にして論理的には横浜地裁の判断が正当なものということがわかっていただけたでしょうか?
ぼくもこの判断には全面的には賛成できないですが,少なくとも横浜地裁が頭がおかしいという批判だけは的を射ていないのかなと思い,今回の記事を書いてみました。

説明がよくわからん!というところがあればコメント等していただければ幸いです。
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